- 建物 戸建て
- 面積 126.7㎡
- 築年数 築18年
- 施工費 1880万円
- 設計期間 2ヵ月
- 施工期間 3ヵ月
- 家族構成 ご夫婦
六甲山の麓にある、S様ご夫婦の静かな戸建てのお家。「これからは自分たちの家で日々を積み重ねていきたい」とマイホームご購入を決意され、抜群のタイミングとご縁で出会われたこの家は「風通し・日当たり・2Fからの景色の3点で即決でした」。ダイニング横の窓を開けると心地よい風が通り抜けます。「ふたりとも新築は好みじゃなく、リノベーションで古道具に合うような家にしたくて」と完成した家は、おばあさまから譲られた古道具や黒電話がしっくりと馴染みます。
リビングの一角で静かな存在感を放つストーブ、ひとつひとつ丁寧に選ばれた照明、受け継がれている家具、手入れをされている台所道具、おふたりが日々を大切に過ごされている様子が家の隅々から伝わってきます。
「今の家が居心地いいもんだから、ふたりとも前より家にいるようになったよね」と笑い合うおふたり。旦那様は、心地よい風や静かな緑を感じながらのんびりと本を読み、奥さまは好きな映画や音楽をBGMにしながらお友だちといっしょにお料理や食事を楽しみ、叶えたかった”休日は家で楽しむ暮らし”を満喫されているようです。
また、玄関スペースの畳や段差等、訪れる人が自然と心地よくなるようなアイディアが至る所に散りばめられており、まるで隠れ家のお宿に来たような、S様ご夫婦のおもてなしの想いがあふれる家が完成しました。
POINT
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調理もできるペレットストーブ
やかんでお湯を沸かしたりお鍋を置いてぐつぐつ煮込んだり。懐かしさを感じるストーブはスッキリとしたデザインを選びました。脇にはお掃除用具もさりげなく見せながら収納して、すぐに使えるように。壁のタイルの色はキッチン横のタイルとも色味を合わせることで、リビング全体がシックな雰囲気に。
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大切に丁寧に出迎えてくれる玄関
玄関の扉を開けると、あたたかな畳と組子がデザインされた引き戸がお出迎え。家族には「おかえりなさい」、お客様には「ようこそ」と声をかけてくれているかのような。旦那様のご希望で玄関の框(かまち)は2段階にしてゆるやかに。遊びに来られたご両親が楽に段差をあがれるようになっています。
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玄関横がポイントの階段下収納
素材を感じるのれんの奥は、見た目以上の収納量。「食料品のストックや使用頻度の低い調理器具の保管等、収納力もたっぷり。買い物から帰宅してそのまま収納できてとても便利!一見地味だけど大活躍してくれているお気に入りスペースです。」と話す奥様。
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静かな森のような主寝室
深いグリーンに包まれた寝室は「ぐっすり眠るためだけの部屋にしたかった」との言葉通り、普段の日常から少し離れた森の奥にいるかのような静けさを感じます。ウォークインクローゼットと繋がっているので動線もスムーズ。窓からは神戸の街と空が見えるひとめぼれした眺望。心地よい自分たちだけの世界で、自然と眠りの世界に入れそう。