リノベーション向きの物件とは？【マンション編】

中古物件を買ってリノベーションで自分の好きな住まいに作り変えて住む、そんな暮らし方が当たり前になってきました。
では、リノベーションに向いている中古マンションってあるの？　今日は、その部分に触れてお話をしたいと思います。

築年数から考えるリノベーション向き物件

まずは、築年数からリノベーション向きの物件を探してみましょう。
上のグラフはマンションの資産価値の推移を示したグラフです。新築のマンションを購入して100％だった資産価値は約15年～20年後には半分の50％近くまで下落するケースが多くあります。
この築15年～20年までの下落のスピードは大きく急激に下落しています。しかし築15年～20年を過ぎてくると下落率は緩やかになるというデータが出ています。
という事は、築15年～20年を過ぎた中古マンションを購入してリノベーションすれば、その後の下落率は緩やかなので資産価値の「目減り」が少ないという事になります。
ずばり！築年数から考えるリノベーション向きの中古マンションは築15年～20年以降のマンションです。

構造から考えるリノベーション向き物件

リノベーションの最大のメリットは、自分の好きなようにフルオーダーメイドで住まいが作れるという部分だと考えています。
その為、制約があり自由度が少ない物件より制約が少なく自由度が高い物件の方が良いという事になります。
実はマンションの「構造」によってリノベーションをされる際の自由度が変わるケースがあります。
その一つが「ラーメン構造」なのか「壁式構造」なのか？という部分です。

ラーメン構造とは？

ラーメン構造とは、柱と梁（はり）からできた構造体の接合部を、溶接など一体化させるように接合（剛接合）することで、強靭な「枠」を形成した構造の建築物を呼びます。語源はドイツ語の「Rahmen（額縁の意味）」からきています。
主に柱や梁で強度を保つ考え方ですので、「壁」が少なくても問題ないという事になり、間取りは変えやすく自由度が高い物件が多いという事になります。

壁式構造とは？

「壁式構造」とは、柱や梁の枠組みの代わりに「壁」という面で建物を支える構造です。壁式構造では「耐力壁」と呼ばれる、縦や横からの力に強く分厚く強固な鉄筋コンクリートの壁が使われます。この耐力壁を使って床と壁を接合し、頑丈な建物を作っていきます。その為に取れない壁というのが出てくる可能性が高く間取りを自由に変えるという自由度が少ないケースがあります。

結果、リノベーション向きのマンションはラーメン構造という事になります。
＊ただし、「壁式構造」でも自由度の高い物件もある為、専門家に確認して頂く事をおすすめしています。

いかがでしたでしょうか？　中古物件を買ってリノベーションは、住む人に合わせて住まいを作るという発想の住まいです。今までの大量生産、大量消費の時代に作られた住まいは、逆に「家」に人が合わせて暮らす、そんな時代だったと思っています。そんな住まいづくりでなく、一人ひとりに合わせて住まいをつくりたい、私たちはそう思っています。

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